●100プリ三周年おめでとう(*^▽^)/★*☆♪
本日4月30日で、100プリは三周年を迎えます。
おめでとうございます(*^ー^)ノ♪
今年もはるかちゃんの100プリ三周年お祝い企画に参加させてもらってます(*^▽^*)
総合案内所は
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私が100プリに出会ったのが三年前の七月上旬だったので、約二年九ヶ月のお付き合いになりますね(*^▽^*)
初めはカインから飛び込んで、第一印象最悪キャラであるカインにドハマりして、二周連続したものでした。
緩いのに実は出来るオトコなノアも好きだし、ズルい大人なクロードも好きです。
去年、二周年のお祝いの際にはカインとノアの緩いSSを書いたので、今年はもう一人の100プリのオリジナルキャラである、クロードのお話を書こうと思っていました。
クロード、もうちょっと人気出ても良くない…?
というのも、クロードってイケレボのシリウスさんに通じる所もある気がするのです。シリウスさんといえば、イケシリ総選挙で大人キャラでは珍しくベスト10入りを果たした程の人気者。ならば、クロードだってもうちょっと人気出てもいいんじゃない!?(笑)
私個人の考える、クロードに足りないものは、以下の二点。
①完璧な大人過ぎて、余裕の無さが足りない!
②大人の余裕を出し過ぎてエロさが足りない(笑)
とはいえ、②は追究できなかったけどね(;・∀・)
冒頭に載せたお祝い絵風のクロード、実は過去絵です。描き下ろせずすいません。
去年2月のクロードBDに描いた古い絵だけど、今回のSSの元になっているので引っ張り出して来ました。イラストタイトル“トルソーを抱く男”(笑)
これを元にしたSSがどんなになったのか…、お付き合い頂けたら幸いです(//∇//)
~・~・~・~・~・~・~・~
“Congratulations,my princess”
「レイラ、お前、毎日来てるけど暇なのか?」
夕食後、談話室のドアを開けて顔を覗かせた途端に、カインがそんな台詞を投げ掛けて来た。
「っ…同じく毎日ここにいるカインに言われたくないよ…!」
「俺様は情報収集してんだよ」
ファッション雑誌片手にそう嘯くカインを尻目に、アランが呟く。
「いや、先輩は俺にチェスで負け過ぎて現実逃避してるだけでしょ」
「…っ…!」
「先輩、弱すぎて相手にならないからな。クロードとか来てくれたら、対戦しがいがあるんだけど」
「…っ…アラン、お前覚えとけよ…!」
「はいはい」
喧嘩する程仲の良い(?)カインとアランの騒がしいやり取りもさして気に止めず、部屋の隅の一人掛けのソファではルイが本を読んでいる。その時、またガチャリとドアが開いて、今度はノアとレオが入ってきた。
「あれ、こんなに人集まってるの珍しいね」
レオが呟くと、ノアも頷く。
「だねー。いないのはユーリとジルと…クロードくらい?」
ノアはそう言いながら部屋を見渡す。
「ジルは元々あまりここには来ないけど、クロードは前は時々来てたのに最近見ないね」
レオはそう言いながら、チラリと意味ありげに私の方を見る。
「レイラちゃん、寂しいんじゃない…?」
(…っ、相変わらずレオは核心ついてくるなぁ)
「うん…。でも、クロードは今私のプリンセス就任三周年の記念式典用のドレス作ってくれてるみたいだから…寂しいとかわがまま言ってる場合じゃないよ」
私が図星を指された動揺を隠すように答えると、カインが呟いた。
「そういえばクロード…最近食事の時間にも見ねえけど、まともに飯食ってるのかよ?」
「あー、クロード根詰めると食べるの忘れちゃうタイプだよねー」
ノアの言葉を聞いて、アランは少し考え込むような素振りを見せる。
「…なあレイラ、俺も手伝うからクロードに差し入れ持っていけば?」
「え…?邪魔しちゃ悪いと思ってたけど、差し入れくらいなら良いかな…?」
「…クロード、喜ぶよ」
声がした方に目を向けると、今まで読書に集中していて会話に入っていなかったルイだった。
「クロードだって…ホントはレイラの顔、見たいに決まってる」
ルイは微かに笑みを浮かべながら、そう言ってくれた。
「そうだよ、愛するレイラちゃんの姿見て喜ばない訳ないじゃん?」
レオの言葉にも後押しされて、私は夜食にサンドイッチを作るためキッチンに向かったのだった―…。
*・*・*
トントンッ
2回ノックすると少ししてから返事が聞こえた。そっと、クロードのアトリエのドアを開ける。
「クロード、お仕事中にごめんね…?」
そっと、顔を覗かせると、クロードは驚いたようにこちらを見る。
「レイラ…」
「あの、邪魔しちゃ悪いとは思ったんだけど、クロード夕食も食べてないんじゃないかと思って。夜食にサンドイッチ作って来たの」
「いや…邪魔なんかじゃない。…丁度休憩しようと思っていた所だ」
自分で作ったのは玉子サンドとツナレタスサンド。アランは手際良く鶏モモ肉の照り焼きを作り上げ、それを薄切りにしてキャベツの千切りと共に挟んだサンドイッチを作ってくれたことを伝える。
そして、クロードはいつもコーヒーをブラックで飲むと知りつつも、敢えて砂糖とミルクを投入しようとするノアを止めたこと、レオもいちごサンドを作ってくれようとしたけど、クロードは甘いものは得意じゃないので丁重にお断りしたことも話すと、クロードは笑みを浮かべた。
「あいつら…しょうもないな。でも、みんなの気遣い嬉しいよ」
そうして、クロードは私の頭をポンと撫でた。
「でも、お前の顔を見れたのが一番嬉しい」
「…っ…良かったよ」
サンドイッチが入っていたバスケットもブラックコーヒーが入っていたタンブラーも空になった所で、クロードが立ち上がる。
「さて…と」
「あ…あのっ、大人しくしてるから、もう少しお仕事する所、見てたらダメかな?」
クロードは、こちらに目を向ける。
「…ああ。あまり構ってやれないかもしれないが、それでも良ければ見て行ってくれ」
「ありがとう。仕事してるクロード見るの久しぶりだから嬉しい」
クロードの仕事は、いつだって正確で手際良く、まるで一定のリズムを刻むように器用な指先がスムーズに作業を進めていく。
クロードはトルソーの腰辺りに手をやり、これからドレスへと変わっていくであろう薄いパープルのサテン地の布を巻き付けていく。丁寧にひとつひとつ綺麗なドレープを作りながら、まち針で仮止めしていく。長い指が器用に動き、トルソーや布地をとても大事に扱っているのが見て取れる。その様子を眺めているうちに、えも言われぬ感情が湧き上がった。
(あ…久しぶりに…クロードに触れて欲しい…かも)
「……いいなぁ…」
「…え…?」
クロードが少し驚いたようにこちらを見たので、そこで初めて、無意識に言葉を発してしまっていたことに気付く。
(…っ、トルソーにヤキモチ妬いたなんて言える訳ないし…!)
「いや…あの、トルソーも布地も、すごく丁寧に扱ってるなぁと思って」
よく分からない言い訳(?)をして、なんとかやり過ごそうとする。
「ああ…、実はこのトルソーな、特注品なんだ」
「そうなの?」
「しかも…ただの特注品じゃない」
「…素人には見た目じゃよく分からないけど…
だから、丁寧に扱ってるんだね」
そう言うと、何故かクロードは目を逸らした。
(…?)
続きを待って首を傾げていると、クロードがポツリと言った。
「このトルソーのスリーサイズ、お前と一緒なんだ」
「…は?…っ…ちょっと、それどういうこと!?」
「お前はプリンセスで俺は王宮の専属スタイリストなんだから、何にも不思議じゃないだろ?」
「…それはそうかもしれないけど…でも、やっぱり何か恥ずかしいよ…」
「俺もだ」
「…?どうしてクロードが恥ずかしいの?」
ちょうどスカートを一周巻き終わり、クロードの手がそっとトルソーから離れる。クロードは一瞬こちらを見た後、もう一度トルソーに視線を戻した。
「…俺がいつも、このトルソー越しに誰の姿を思い浮かべてるのか…バレバレだからな」
「……!」
(…それって…)
クロードがトルソーに触れるのを見ていいなぁって思ったけれど、クロードはいつもトルソーを…私だと思って触れているってことだろうか…?つまり、私は―…
(間接的に、自分にヤキモチ妬いてたってこと…?)
そう考えると、笑えるのと同時に、もう一つの感情が沸き上がってくる。
「…クロード」
私は思わず歩み寄ると、長身のクロードを見上げ、満面の笑みで告げた。
「…大好きだよ!」
すると…クロードは私の背中を抱き寄せて―…
「…っ…ぁ」
最初は触れるだけのキスだったけど、次第に深くなっていく。息も絶え絶えになった所で、クロードの唇がそっと離れた。
「…悪い。思ってたより、お前不足が深刻だったみたいだ」
「…っ…私も…かも」
「…続きは、お前の就任三周年の式典が終わったらな」
クロードはそう言うと、私の額に掛かった前髪を避けて、軽く口づけた―…。
*・*・*
「レイラ様、そのドレスすっごく似合ってるよ!」
就任三周年の式典が始まる前、会場までのエスコートに来てくれたユーリは、私のドレス姿を見て目を丸くした。
クロードのアトリエを訪れた際に、薄いパープルのサテン地を巻いていたのを見たけれど、完成したドレスは更にその上に幾層にも濃淡の違うピンク~紫色のシフォン地を重ねた、上品で柔らかい雰囲気のドレスに仕上がっていた。
「やっぱり、クロード様は誰よりもレイラ様のこと分かってるよね。その色、すっごく似合ってるもん」
「…ありがとう、ユーリ。このドレスに恥じないよう、頑張ってくるね」
「うん、レイラ様なら大丈夫!」
ユーリに手を引かれダンスホールの扉の前に行くと、ジルが待っていた。
「プリンセス、皆さんがお待ちですよ」
緊張した面持ちの私を見て、ジルが微笑む。
「…大丈夫、今の貴女は誰が何処から見ても立派なプリンセスですよ」
「…ジル」
三年前、訳も分からずプリンセスに選ばれてしまい、戸惑ったことを思い出す。ジルがダンスホールの扉を開くと、三年前と変わらずきらびやかな世界が広がっていた。三年前は緊張のあまり、周りを見る余裕なんか少しも無かったけど、今は違う。
ダンスホールの階段を一段一段ゆっくりと降りながら、周りを見渡す。祭壇の脇にはカインとノアとルイがいて、来賓席にはシュタインのゼノ国王とアルバートさんが座っている。非常口付近にはアランとシドが立っていて、少し離れた所にレオとロベールさんもいた。
(みんな、見に来てくれてる…)
そうして、階段を降りきる頃、階下から手を差し伸べられる。
「レイラ、今日も最高に綺麗だ」
「クロード…」
そこには礼服に身を包んだクロードが堂々と構えていて、優雅に私の手を取り、壇上までエスコートしてくれる。そう、クロードはいつだって、私を最高に輝かせてくれるから。
私は祭壇に立つと、ありったけの想いを、皆に伝えた―…。
~・~・~・~・~・~・~・~
うーん、お粗末様でした(;・∀・)
やっぱりクロードの魅力を伝えきれてない…。
アフター書く時間無かったし、今のままでは書けん…。
精進します(;^_^A
そうそう、三周年記念ストーリー、まだ読めて無いのですが
Sexyチームの方を買いました(*^▽^*)♡
読むの楽しみ~(//∇//)
三周年企画、楽しんでいきましょ~(*^ー^)ノ♪
今回勝手にテーマソングに設定していたのは、大好きな椎名林檎さんの新曲。
舞台は銀座だけど、キラキラした世界観とゴージャスなオケが素敵で、プリンセスを輝かせるイメージでした(*^▽^*)